綿菓子が出来る科学的理由
綿菓子が出来る原理は、物質の三態変化と遠心力を利用したものです。
三態変化とは
物質は、「個体」「液体」「気体」の3つの状態があります。
たとえば、『水」ならば
固体・・・氷
液体・・・水
気体・・・水蒸気
のように、温度や圧力によって状態が変化します。
砂糖の場合でも、
熱すると→液体
冷めると→固体
と変化します。
空き缶の中に入れた砂糖は、
加熱前は、固体の状態ですが、
熱を加えることで、液体の状態となります。
そして、缶が回ることで、液体が穴から飛び出しながら、冷めるので
再び、固体となります。
このとき、小さな穴から液体が飛び出しているので、
細い状態のまま、固体に変化するため、
糸状の綿菓子となるのです。
ではなぜ、缶を回すことによって、溶けた砂糖が飛び出してくるのでしょうか。
遠心力とは
遠心力とは、回転する運動に対して、
円の中心から外側へと向かう力のことを言います。
一回転するジェットコースターに乗っていても、
てっぺんで落っこちることはありません。
電車や車に乗っていて、カーブを曲がると、
カーブとは逆向きに、体が倒れます。
これらも、遠心力のためにおこる現象です。
回転している空き缶の中の砂糖は、
缶の外側に向かって、遠心力が働くため、
回転させることによって、缶の穴から外へ出てくるのです。